おはようございます、おみそです。

2月15日のプレマーケットでペプシコ(PEP)が2018年Q4決算を発表しました。
決算を受けて株価は3%近くの上昇を見せました。決算が好感された様です。

ただ、個人的にはそんなに良い決算かなぁ?むしろ悪くない?というのが第一印象でした。
投資においては市場の動きが正解なので、きっと私の解釈が間違っているんだと思い、いつもより少し熱心に決算を読み込んでみた結果を書こうと思います。
結論から言うとそんなに悪くないかなという印象に変わりました。

【売上高及び利益】
revenue
tax
2018年Q4
予想売上高:$19,510 millionに対して$19,524 millionでほぼ市場予想どおりでした。
純利益が爆増していますが、税関係の利益があったためです。
二つ目のグラフは、上に行くほど支払が多く、マイナスになると利益になります。

つまりコンスタントに2018年Q4水準の利益を上げられる体質になったわけではありません。
"Our fiscal 2018 results include other net tax benefits related to the reorganization of our international operations."
※決算資料から引用
こういう時は特に、一時要因を除いた調整後EPS(PEPではCore EPS)を見る必要がありますね。


【EPS】
eps
2018年Q4
予想EPS:$1.49に対してCore EPS:$1.49で市場予想どおりでした。
2019年通期のガイダンスは、EPS:$5.50で、市場予想の$5.84を大きく下回りました。
為替の影響で-2%、為替の影響を除いたcore constant currency EPSが-1%見通しで、合わせて-3%みたいな計算だそうです。
Applying current market consensus rates implies a 2 percentage point foreign exchange translation headwind to both reported net revenue and EPS performance. This assumption and the guidance above implies 2019  core earnings per share of $5.50, a 3 percent decrease compared to 2018 core earnings per share of $5.66.
※決算資料から引用
正直、これだけ見ると全然ダメじゃん、みたいな感想になるんですが、core constant currency EPSが-1%になる理由も書かれていました。
将来のための投資にお金を使うからとか、2018年は戦略的に資産売却したからとか色々書いていますが、大事なのは最後の部分かなと思います。
For 2019, we expect 4% organic revenue growth and approximately 1% decline in core constant currency EPS. Our 2019 EPS performance is expected to be impacted by incremental investments that are intended to further strengthen the business, lapping a number of 2018 strategic assetsale and refranchising gains and an increased core effective tax rate in 2019. Importantly, we expect to return to high-single-digit core constant currency EPS growth in 2020.
※決算資料から引用
core constant currency EPS成長率が2020年には一桁台後半まで戻りますよ、という見通しだそうです。
こう書かれると、2019年に投資等で多少EPS成長率が下がっても、あくまでも将来のためであって、その後に挽回するって言うなら仕方ないなってなりますね。
個人的には、2年後の話なんて分かるの?って勘ぐってしまいますが、多分大丈夫なんだと思います。

【配当】
data
2019年の低いEPSを元に考えても配当性向は70%を切る水準に留まっています。
利回りが3.2%と地味ではありますが、安心感はあります。
ただ、2019年のEPS成長が期待できず、2020年も一桁台後半の見通しですので、昨年の様な15%の大増配は期待できないかなぁという印象です。

コカ・コーラとは対照的に決算後に株価は上昇しました。
ホルダーとしては大変嬉しいところですが、ここから更に買っていく勇気はありません。
今手元にある分でとりあえず満足して、成長を眺めて行きたいと思います。



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